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  • 執筆者の写真Sean Sato

PD-1と玉川小町

更新日:2018年10月21日

 2018年ノーベル医学生理学賞に本庶佑京都大学特別教授が決まりました。受賞の報道の以前に山中伸弥教授がノーベル賞候補のひとりとして「PD-1発見」の本庶先生をNHKテレビ番組で挙げており、まさに受賞が現実となりました。

がん治療の新しい光「PD-1」について山中教授の解説を聞いて、考え方の根本が玉川小町と相通じるところがあると思っていました。「人の体が本来持つ病気を治す力=免疫力」に着目して研究を重ねた本庶名誉教授。山中教授は「やはり根本は真理を追究する、そこからブレークスルーが生まれる」と語っています。

 そして、受賞が決まり本庶先生のコメントを聞き、ますます共感を覚えました。受賞後初めてのインタビューで堂々と『世の中の情報はほとんどフェイクと疑って自分で調べて納得することだ。』と言い、キャスターが驚いて思わず引いていたのが印象的でした。そして基礎研究、基礎科科学の価値、理にかなったことの追求が大切であると語っていました。

 日本人は品質に厳しいと一般的に言われています。確かに自動車や産業機械、電化製品、食品、ありとあらゆる物は一定の基準の中、更に細かなところまで気を配った商品作りをして世界最高水準の品質の品を提供していると思います。

しかし、ここに落とし穴があります。日本の消費者は日本製は最高品質で安全なものとの自負が自らその本質を見抜くことをしなくなっています。ブランドへの信頼が高く、流行にも乗りやすいのが日本人の消費行動の特色です。欧米は個人主義で日本は集団主義と言われる違いも購買行動で思考型消費行動と感情型消費行動として違いが出ています。

日本人には一般的にそのような傾向があると言えると思いますが、その傾向に合わない行動をする場合があります。それは、自分自身がその対象物を使う上で問題を抱えているか、または普段から高い意識を持って商品を選んでいるに依ります。

事業を始めて21年です。大学を卒業して19年間会社員としての生活は一般購買者としての立場でしたのでそれまでの私も感情型消費行動の一人でした。テレビや広告チラシで良く目にするものを成分を見ずにイメージだけで想像して購入をして使っていました。しかし、自ら商品開発をして自分の頭皮トラブルの好転と髪の毛が戻ると言う体験とシャンプーや石けん、スキンケア商品を販売をしていくうちに日本人の消費行動を強く実感するようになりました。

石けんやシャンプー、化粧品については今や商品も広告も氾濫しています。何を基準に選べば良いか迷うところです。アトピーや乾癬、乾皮、敏感肌、アレルギー、頭皮トラブルなどの悩みを抱えている人はいろいろな情報をもとに自分に合うものを探しています。ところが、実際は世の中にある中で満足されるものになかなか出会えないのが実態だと思います。何故なら、主に全国の百貨店など年間30数ケ所をまわり、毎年3000人ほどのお客様と接しその中で、玉川小町と出会い、ようやく良いものに出会えたと言っていただいていることです。また百貨店でスキンケア商品を販売するということは完全アウエーの売り場であるにもかかわらず玉川小町を選択して購入されるお客様がおられるという事実です。百貨店は1階に世界のそうそうたる有名ブランドに加え日本の代表する一流メーカーの化粧品売り場になっています。更に店内のフロアーには国内外の有名な自然派コスメも何店も出店しています。そのような中で、玉川小町が受け入れられるのはそれらの商品ではご満足いただけていないお客様がおられと言うことでまたやっといいものに出会えたと言っていただきご購入のリピート率が高いことも玉川小町の特異性の証明でもあります。

お肌に悩みのあるお客様や食べ物と同様に使うものにも気を配り、成分をしっかり見て納得して購入される方々は安全への意識が高い方々です。いままで多くのお客様と接してきましたが、このようなお客様がおられました。商品に両手の親指と人差し指で輪を作りじっとかざして、いわゆるOリングテストをするお客様です。まずは、Oリングテストでその商品の良し悪しを見極めて、翌日購入に再来店されました。そして、またじっくりとOリングテストしていたのでお聞きしたら良い品であることは昨日分かったので今度は今自分にとって必要か、今買うべきかどうかをテストしているのだと言われました。もっとも、Oリングテストをしようと思った時点で興味を持たれた商品となります。興味を持たれたのは、成分を見てそれなりの知識で判断されたからでしょうし、思考型消費行動の一例と言えるでしょう。

スキンケア、ヘアケアの昨今の商品はその根本を考えていない商品が氾濫しています。普段考えることが無いでしょうが、「動物は何も使っていない」でしょう。なんで人間はこんなに様々なスキンケア・ヘアケア商品を使っているのでしょうか?皆さんは「使っている」と思っているでしょうが、実は「使わされている」のです。本来、いらないのです。何もしなくても人には健やかに美肌・美髪を保つ力が備わっているのです。それを大切にして理にかなったスキンケア・ヘアケアをすれば良いのです。

昭和30年頃までは石けん生活でした。私は昭和28年生まれで田舎育ちですから遊び場は自然豊かな野山、川です。使うものは石けんだけ。シャンプーを使い始めたのは中学、高校の頃からだったと思います。高校、大学でもアレルギーやアトピーで悩んでいる人との出会いは無かったです。それが何故今爆発的にアトピーやアレルギー患者が増えているのでしょうか。

合成のシャンプーが普及しはじめたのが昭和30年(1955年)頃からです。それから赤ちゃんを産む女性が界六十年も三世代に渡って合成シャンプーを続けてきています。シンプルな自然由来の石けんから界面活性剤入りのシャンプーを使うことで人が本来持っている理にかなったヘアケアからかけ離れてしまいました。便利さと仕上がり重視に膨大な広告宣伝によって感情型消費行動で巨大産業化してきました。

もう気付くべきです。「動物は何も使っていない」という本質に。人間が他の動物と違うところは考える能力と綺麗になりたい、清潔に過ごしたいなどの生活の質を高めたいなどの欲求があることです。毎日温泉に入れる人は人が本来持っているスキンケアの力を十分得られる美肌力を健やかに保つ環境にあります。自然から疎遠の日々雑踏の中に暮らしていると悪い菌も多くいます。スキンケア・ヘアケアは人が本来持っている力、メカニズムを大事にして理にかなったことをすれば良いのです。



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